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研究レポート

2 自社の過去の事例を分析する

著者:弁護士 宮本勇人

2014/3/24

 企業が、リスク管理を行うにあたって最も重要なのは、過去の事例を分析することです。企業によって、仕事の手順、設備、人員が具体的に異なるため、過去の事例を分析することが、最も効果的な対策を立てることになります。

 例えば、飲食店で食中毒が起こった場合には、どの段階で発生したのか、設備が不十分だったのか人為的な原因によるものか、担当するスタッフの数・配置は十分だったのかを、当該企業において分析しなければなりません。原因を突き詰めておかないと、再び同じような事故を起こしてしまう可能性があります。

 もし、前と同じような事故を起こしたのであれば、企業は事故を起こしたにもかかわらず、十分な対策を行わなかったとして、社会からは前とは比べ物にならないくらいの批判を受けるでしょうし、刑事上・行政上も重い責任を科せられることにもなりかねません。

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