はじめに
私は弁護士になってから現在まで、少なくとも1000件以上の債務整理の相談を受け、1000名近くの債務整理事件を受任してきたと思います。
平成16年ころがピークで徐々に減りつつありますが、現在でも相当数の債務整理事件を扱っています。その際、相談者の方には、できるだけ理解しやすいように説明してきました。
多くの債務整理事件を扱う中で共通のポイントがあり、それを理解することにより、手続きの内容がより理解でき、手続きも円滑に進むと思いますので、債務整理入門と題して、これから債務整理の全体像(どのような考えに基づいて債務整理を行うべきか、各手続きの選択の基準はどこにあるのか、具体的な手続きはどうなっているのか)を解説していきます。