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研究レポート

1 開講前

著者:弁護士 宮本勇人

2005/9/28

その1・開講前

 私は、今年の10月から法科大学院で倒産処理法を教えることになりましたので、差し支えない範囲で、その様子をお伝えしていきたいと思います。

 私も、弁護士会で会員に対してクレサラ、破産、個人再生手続等の研修会を行ったことは何回かありましたが、学生に対し授業という形で行うことは初めてです。特に、法科大学院は昨年の4月に出来たばかりで、わからないことばかりです。例えば、どのようなことを教えたらよいのか、受講する学生のレベルはどの程度か等です。

 そこで、倒産処理法を担当する私を含めた弁護士3人は、まず、どのようなことをやるのかについて何回か話し合い、担当箇所を決めました(一つの講座を複数の担当者で行うため、講座の一貫性を保つために各担当者の相互の連携が必要と考えました)。

 倒産処理法の講座は合計で15回ありますが、3人で担当するため、1人4回から5回程度を担当することになります(最後の2回は演習として3名で問題研究をやる予定です)。開講まで担当者が担当箇所について事前にレジュメを作成するとともに、受講する学生のための予習メモ、行った講義についてのアンケートを作成することになりました。学生にとっても事前に予習した方がよいのは当たり前ですが、そのポイントが明らかになった方が良いし、講師についても本年度の今後の講義のすすめかた、来年度の講義の内容についても学生の生の声を聞く必要があるからです(従ってアンケートは無記名で行うこととしました)。

 法科大学院の授業の中には、従来の学部の授業の焼き直しであったり、一方通行であったりという批判も聞かれます。司法試験が来年に行われ、それを目指して学生は努力しているので、学問的なことと実務的なことのバランスをどのようにとるのかを配慮しなければならないと思いますが、私としては、実務的な観点も必要ですが、将来法曹を目指している学生には解釈論も重要ですので、否認権、相殺権等の重要な論点については解釈論をある程度時間をかけて展開する必要があると考えます。

 とにかく、初年度の授業は、暗中模索といったところです。

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