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研究レポート

6 弁護士という仕事

著者:弁護士 宮本勇人

2007/9/20

その6・弁護士という仕事

 私も、弁護士になりすでに10年経過しました。私の場合は、特に進路について迷わなかった?(成績の面等から選択の余地はなかったというのが真実ですが・・・)のですが、司法修習生、ロースクールの学生の中には、現在も司法修習終了後の進路を迷っている方もいると思います。 そこで、参考になればと思い弁護士という仕事が、裁判官、検察官の仕事とどこが違うのか私の考えを述べてみたいと思います。

 まず、弁護士は自分で仕事時間をコントロールできることが多く、時間の使い方を工夫すれば、自分の時間を多く持つことができます。もちろん、アソシエイトのうちはボスから仕事を急に振り分けられたりすることがあり、思うようにいかないことも多いでしょうが、裁判官、検察官のように何時から何時までは裁判所や検察庁にいなければならないということはないです。要は、仕事ができれば、多少外れていても文句は言われません。逆に、決まった時間だけ仕事をしていても成果が上がらなければ評価されませんし、契約を打ち切られてしまうこともあります。裁判所や検察庁のように、身分(生活の糧)の保証は全くありませんので厳しいともいえます。その反面、自由が与えられているのです。まさに自由業と言われる由縁でしょう。

 仕事の結果が直接、報酬等に影響することが多いのでやりがいがあります。もちろん、報酬は少なくても社会的に意義のある事件はあるし、そういった事件ではまた別のやりがいがあるのはもちろんです。

 自分で道を切り開くことができます。興味のある分野があれば、それについて徹底的に勉強し、第一人者になれば依頼は自然とくるでしょう。但し、将来有望な分野は目をつける人も多いので、競争は激しいです。逆に、今はマイナーでも将来的には有望かもしれない分野は、なかなか勉強する人も少ないでしょうからねらい目かもしれません。うちの事務所のH弁護士などは、普通の人では考え付かないような分野について興味を持っており、将来物になるかは別として話題としては非常に面白いと思います。

 普通に生活していたのでは、話を聞くことのできないような人から話を聞くことができます。特に、鉄格子の中にいる人からは結構面白い話が聞けます。不謹慎に思うかもしれませんが、弁護活動として被告人、被疑者と接見しなければならないのであれば、興味を持って接見したほうが事情をより聞くことができ、弁護人、被疑者・被告人にとってよいに決まっています。要は、人間や物事に対して興味(好奇心)が持てるのであれば(たとえ、それが初めは野次馬根性であっても)、その人は弁護士に向いているのかもしれません。新しいこと、変わったことが好きであれば、弁護士に向いているのかもしれません。

 このように、考えることができるようになったのも、弁護士になってからしばらくたってからですが、それから少しずつ、仕事も面白くなってきたような気がします。

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