
不動産取引、知的財産から離婚・遺言・相続まで。
あらゆるお悩みに、各分野に精通した弁護士が迅速に対応いたします。
選択科目の倒産処理法も、受講生に成績をつけなければなりません。その方法としては、レポートの提出、普段の講義での発言状況等を総合的に評価することも考えられます。
しかし、この方法によると客観的に判断するのが困難であるという問題があります。レポートによるといっても、当該レポートが果たして本当に作成者によって書かれたものであるかという確認がとれないとともに、学生によっては、必要以上に時間をかけすぎ他の科目の勉強時間を圧迫することも考えられるからです。
私が司法修習生の頃は、自宅で起案をするいわゆる「自宅起案」の方法も取られていましたが、これによると、要領の良い者、情報量の優れている者が良い起案を作成する可能性があり不公平さは残ります(もちろん、要領の良さ、良い情報を集める能力は実務家としては必要とされますが、実際の講義のなかで、その点を評価することは前提としていません。)。
結局、講師にとっては評価がしやすく、学生にとっては公平かつ必要以上に神経質にならないで済むことから、通常の試験方法で、成績をつけることとしました。
この場合は、採点基準をどのようにするかが問題となります。講師3名で採点基準を作成するとともに、3人がそれぞれ採点をして、大きな差があった場合に合議して調整し最終的に成績をつけることとしました。すばらしい答案は誰が見てもすばらしく、もう少しという答案も誰がみてもそれなりの評価しか出来ませんでした。やはり、採点基準をある程度細かくすると、それなりに評価が客観化されるのでしょう。
ただ、少々評価が分かれたのは、問題として聞かれていないこと、間違ったことをかなり長く書いている答案です。大学院では、あまり、積極的なミスに対してマイナスの評価をするのはやめようということにしましたが、本番の司法試験ではマイナスの評価を受けるおそれがあるので注意が必要です。おそらく、学生は、試験の最中にすばらしいことを思いついたということで、答案を書いていったと思われますが、緊張した中で新たなことを思いついたとしても決して良い結果は出ません。私も司法試験の論文試験で同じような経験をして、最低の成績をもらったことがあります。
要は、試験(司法試験にしても同様ですが)で、そんなに難しいことは聞いていないはずであり、今までやってきたことを答案に表せば十分なのです。
047-325-7378
(平日9:30~17:00受付)
法律相談予約専用ダイヤル
0120-25-7378
(24時間受付)
「相談したいけど…」と迷われている方、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの不安や悩みを解決するお手伝いをいたします。