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研究レポート

6 ニューヨーク州弁護士登録の継続について

著者:弁護士(日本・米国ニューヨーク州)・弁理士 南部 朋子

2012/1/26

ニューヨーク州弁護士としての登録を継続するには、いくつか要件がありますが、その一つが登録料の支払いです。

 登録料は2年分で375ドルであり、2年に一度のペースで支払いを求められます。
 登録料支払いの時期が近づくと、ニューヨーク州のOffice of Court Administration(OCA)から、弁護士登録時に届け出た住所宛に通知書が届きます。
 この通知書には、登録を継続するための書式(Attorney Registration Form)が添付されており、登録済みの氏名や事務所住所などに変更がある場合には、変更後のものを記入して返送できるようになっています(返信用封筒が入っています。ただし切手は貼らなくてはなりません)。
 上記書式には、登録料の支払い方法を選択する欄があり、それによると、登録料は小切手、郵便為替またはクレジットカードで行うことができます。
 クレジットカードによる支払を希望する場合は、書式中に、カード番号や、請求書の宛先のZIPCode(郵便番号)を記入する欄がありますので、それに記入して返送すればよいようですが、筆者のような米国外の登録希望者も問題なく支払手続が進むのかが、筆者としては不安でした(最初に登録した2010年当時は、米国外の登録希望者はクレジットカードによる登録料の支払は認められていませんでした)。
 そのため、手数料はかかるものの、国際郵便為替による支払を検討していたところ、OCAから届いた通知書に同封されたチラシで、オンラインで登録料の支払い等の手続が可能な「Attorney Online Services」というサービス(OCAが運営)があることを知りました。
 同サービスを提供するサイトhttps://iapps.courts.state.ny.us/aronline/SignInにて、アカウントを開設し、クレジットカードによる登録料の支払いに必要な手続きをオンラインで行ったところ、スムーズにクレジットカードでの決済ができました。
 また、登録事項に変更がないことの確認もオンラインででき、別途書式を郵送する必要がありませんでした。
 ただし、「Attorney Online Services」のアカウントを開設するにあたっては、原則としてソーシャルセキュリティナンバー(SSN)が必要であり、それがない場合には、OCAの事務局(Attorney Registration)にメール等で連絡し、PINナンバーを発行してもらった上でアカウントを開設する必要があります。
 すなわち、弁護士登録時にSSNが登録されていない場合は、アカウント開設手続の途中の画面でエラーが出るので、エラー画面の指示に従ってAttorney Registrationに問合せをし、PINナンバーを発行してもらう必要があります。
 SSNを付与されていない弁護士登録希望者にとってはちょっとした手間がかかりますが、一度アカウントを開設すれば、その後の登録料の支払や登録情報の更新をオンラインでできるようですので、メリットはあるのではないかと思います。

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