法律相談の際,弁護士がお伺いすること-その2(資金繰りについて)
これまでの直近3か月の資金の流れと,今後3か月の資金繰りの見込みをお伺いします。
「今月末の手形決済資金を集められない,今後集める見込みもない」という状況であれば,民事再生を選択するのは困難と判断せざるを得ません。
「3か月先の支払いは厳しいが,そこを乗り切れれば,大きな入金が見込まれる」ということであれば,民事再生のほか,私的整理なども検討する余地があります。
法律事務所にご来所される経営者の方の中には,危機が目前まで差し迫って,はじめて法律事務所への相談を考えたという方が少なくありません。
危機が目前まで差し迫っている場合,選択できる選択肢は,相当に狭まってしまっているといわざるを得ません。
しかし,危機が迫る前の早い段階にご相談いただければ,破産以外の選択肢を取れる場合もあります。
経営に対する意欲や,事業の将来性があっても,会社の資金がもたなければ,事業を継続することはできません。
会社の資金繰りを考えたとき,少しでもご不安に思うことがありましたら,お気軽にご相談ください。