反社会的勢力とは「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」（企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について　犯罪対策閣僚会議幹事会申合せ　平成１９年６月１９日）です。

　では、具体的にはどのような人たちが、
　「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」といえるのか。

　これに対する、決まった答えはありません。
　答えを決めるのは、各企業です。

　つまり、反社会的勢力とは、関係を持ってはならない人たちです。
　どういう人たちと関係を持たないようにするか、その範囲を決めるのは、各企業なのです。

　では、企業を反社会的勢力による被害から守るために、どう「反社会的勢力」ととらえるべきか。
　反社会的勢力を広くとらえるべきです。
　広くとらえるとはどういうことか。
　暴力団員のみならず、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動標ぼうゴロ等、特殊知能暴力集団、共生者なども反社会的勢力ととらえて関係を断つということです。

　共生者とは、簡単に言うと、暴力団に資金提供をし、その見返りに暴力団から便宜供与を受ける、暴力団と「もちつもたれつ」の関係にある人たちです。 　暴力団員と、社会的に非難されるような関係（しばしば飲食をともにするなど）を有する人たちも共生者に含まれます。