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研究レポート

2 反社会的勢力の実態(1)

著者:弁護士法人リバーシティ法律事務所

2012/3/26

反社会的勢力は、その姿が不透明になっているという実態があります。

 不透明になっているとは具体的にどういうことか?

 たとえば、暴力団組員だった人が、暴力団を脱退したという形をとりながら、実は、暴力団事務所に出入りし、実質的に暴力団組員のときと同じような活動をしているとか、暴力団関係企業が、代表者等役員には暴力団組員でない人を置きながら、暴力団組員が影で経営を支配しているとかいう実態があります。

 不透明化の実態により、企業が難しい問題と直面することがあります。

 企業は、反社会的勢力と関係を持たないために、契約に入る前に、契約をしてもよい相手かどうかチェックする必要がありますが、反社会的勢力が、その姿を不透明にしているがために、相手の素性を調査しようとしても、反社会的勢力であることが判明しにくい状況にあるといえます。

 企業は、不透明化の実態を踏まえ、これまで以上に契約前のチェックを徹底しなければならないといえるでしょう。

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