不動産を複数名で相続するときの注意点
Q
父が持っていた土地を相続することになりました。
兄弟で共有とすることが公平だと思いますが何か問題はありますか。
不動産の相続にあたって、共同相続人で共有とすることはよく見られますが、弁護士の立場からみると、共有することによって、不動産の活用がうまくできなくなっている例はよく見かけます。
売却するのか、マンションを建てて賃貸するのか、あるいは相続人の一人がその土地上に住むのか、など、使い方についても意見がわかれることも多く、結局、活用できないままになってしまっている例もあります。
さらに、長年のうちに共有していた方たちが亡くなり、相続が繰り返されることにより、共有者が何十人にもなってしまって、連絡をとることもままならない、ということもよく耳にします。
確かに共有とする方が公平のようにも感じるかもしれませんが、このような弊害の可能性も考えておくべきでしょう。