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研究レポート

13 裁判の電子化

著者:弁護士 宮本勇人

2018/2/26

 裁判を起こすとき、現在は書面を裁判所に提出しています。訴状や証拠書類が主なものですが、複雑な訴訟になると、準備書面でも100ページを超え、証拠書類も厚さで何十センチになったりすることもあります。そのため、裁判のたびに持ち歩くのには、大きなスーツケースなどでなければどうにもなりません。また、それだけの量になれば、保存するにも大きなスペースが必要となります。そこで、最高裁判所で準備書面等をネットで提出する仕組みを検討し始めました。
 すでに、米国やシンガポールでは10年以上前からネットで書面を提出する仕組みが導入されているようです。
 今後、電子化が進むと思いますが、その際にはセキュリティの面でのリスクをなくす必要があり、それが今後の課題となってきます(現在の紙面での提出は前に述べたようなデメリットはありますが、間違って郵送しても開封前に相手に連絡したりして、情報の流失を未然に防ぐことはできます)。

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