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研究レポート

34 イギリスにおけるドローンの規制について

著者:弁護士(日本・米国ニューヨーク州)・弁理士 南部 朋子

2015/5/14

イギリスの議会テクノロジーアセスメント機関であるParliamentary Office of Science and Technologyが2014年10月付で発行した「Civilian Drones(民間使用ドローン)」についての文書(POST Note Number 479)に、簡潔に紹介されています。


POST Note Number 479では、Unmanned Aircraft(UA)(無人航空機の意。同文書では、Drone(ドローン)は多義的な文言であるとして、UAという文言を使用しています。)はどのようなものか、という点を出発点としてイギリスにおけるUAの法規制、既存の民間航空規制(国際的な規制及び国内法規制)を紹介しています(イギリス議会のサイト http://researchbriefings.parliament.uk/ResearchBriefing/Summary/POST-PN-479 参照)。
この文書によれば、規制のため、UAは次のとおり重量を基準に分類されています。

➀Small UA(20キログラム以下)
➁Light UA(20キログラムを超え、150キログラムまで)
➂Large UA(150キログラム超)

➀と➁は、国内レベル、具体的にはイギリスのCivil Aviation Authority(民間航空局、以下「CAA」)により規制されており、➂については、欧州レベル、具体的にはEuropean Aviation Safety Agency(欧州航空安全機関、EASA)により規制されています。
規制は、➀<➁<➂の順に厳しいとされます。

POST Note Number 479によれば、イギリスの法律では、7キログラムを超えるUAは、管制による許可なく管制空域にて飛行させてはならず、管制や飛行場責任者の許可なく飛行場交通帯にて飛行させてはならず、400フィートを超える上空にて飛行させてはならないこととされているようです(したがって、①のSmall UAについては、規制の内容からすれば、さらに細かく7キログラム以下の重量のものと7キログラムを超える重量のものに分けられているということになります)。
また、UAは、遠隔操縦者若しくはobserverの視認可能な範囲又は500メートルまでのいずれか少ない方の距離を限度として飛行しなければならないとされているようです。

CAAのウェブサイトでは、
ドローンを飛ばすにあたってのルールやガイドを掲載し(http://www.caa.co.uk/default.aspx?catid=1995)、
アニメによるガイダンスも提供しています
http://www.caa.co.uk/default.aspx?catid=1995&pageid=16842)。

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